<秘密研究所>

NCFメンバーのプチコン研究記です。たまにプチコン以外の話題もあります。


シーケンサ2

2015/04/11


数時間前にSTGをつくりたいといったところですが、別のものが作りたくなってきました。
MMLシーケンサをもう一回作りたいのです。

NCF-MUSEQは実用可能なシーケンサとして開発しました。
すべてのパラメータをグリッド入力可能、MMLの知識なしで作曲するところまではできました。

しかしシーケンサとしての完成度は低く、PC向けのものに比べるとできないことが多いです。

・3DSLLでないと入力しづらい
・デフォルトの音色を指定する方法が特殊
・和音入力がしづらい
・3連符の入力が実質できない
・ポルタメントに未対応
・エンベローブに未対応
・モジュレーション・トレモロ・ビブラート・オートパンボットに未対応
・要は音色づくりができない

今回はNCF-MUSEQの苦手な問題を解決したいと思います。


●3DSLLでないと入力しづらい

 これはグリッドの目が細かすぎるのが原因なので、3オクターブ入力をあきらめて、2オクターブにすることで解決します。
 3オクターブ入力はこだわりで入れた機能ですが、これが使える音色はシンセリードなど限定的でした。
 2オクターブ入力にして、横軸の粒度も下げます。


●デフォルトの音色を指定する方法が特殊

 NCFMUSEQでは最初のシーケンスに音色やPANを指定することでデフォルト音色を指定することができますが、トラックという単位で指定するのが一般的です。
 NCFMUSEQにもトラックに近い概念はありますが、仕様がMMLのチャンネルに寄っているため、グリッドシーケンサとしては特殊な指定方法となっています。
 これはトラックの概念を作ることで解決します。
 
●和音入力がしづらい

 この問題がおそらくNCFMUSEQ最大の難点です。
 トラック=チャンネルとしてあるため、各トラックは単音入力しかできません。
 3和音を奏でるには3トラックの編集が必要となってしまっています。
 チャンネルの上にトラックという概念を置く、もしくはトラックが自動的にチャンネルに音を割り当てることで解決します。
 難度は高いですが、最優先課題です。


●3連符の入力が実質できない

 グリッドシーケンサの宿命ですが、グリッドの粒度でしか音符を配置できません。
 3連符の入力は、4を3で割るようなことなので、目に見えているグリッドより細かいグリッドを内部的に持っておく必要があります。
 MML的には粒度をあげられるので、3連符入力モードになったらその隠れている細かいグリッドが見える、というのでいいかもしれません。

●ポルタメントに未対応

 これは気づかなかったことにするつもりでしたが、OASISのMorning Gloryのイントロ聞いて入れようと思いました。
 が、MMLで表現するのはアンダーバー一文字で簡単ですが、グリッドシーケンサでポルタメントを表現するのは至難の業です。

●エンベローブに未対応 モジュレーション・トレモロ・ビブラート・オートパンボットに未対応
 要は音色づくりができない

 これはNCF-MUSEQにも入れようと思えば入れられたものです。
 前述のトラックの概念を追加するとデフォルトも簡単に指定できていいかもしれません。



対応をまとめると
・グリッドの目を大きくする
・トラックの概念を追加
・トラック=チャンネルから脱却


情報量が増えるので、上画面も使わないときつそう。
UIから入ってみます。


<前回記事へ
作成開始[2015/04/11)]
次回記事へ>
MML作曲[2015/04/17)]

TOPへ


Copyright(c) Nakanoshima Candy Fragment All rights reserved